理想の自分

いつも、理想の自分と現実の自分を比べては苦しんでいた。
今の私は駄目なんだと決め付けていた。
理想の自分は、努力して創り上げていくものだと信じていた。
そう、つい最近まで・・・・

これが、アルコールを飲む原因になると気づいた時、
理想なんて追いかけるのは止めた。
そこそこ飲まない生活が安定してくると、
今度は、何か目標がないことが気になってきた。
この目標って、やはり「理想の自分」になってしまう。

何か、これまでにはないものを身に付けていかなくては……
そう思って、あれこれ試してみた。
いろいろな本を読んだり、ミーティングで話を聞いたりして、
できそうなことは片っ端からやってみた。

ある本にこう書いてあった。
「自分が求める人格は、本来その人の基本的人格なのである」と。
その文章を何度も読み返した。
最初は、「えっ」という躓きから、だんだん確信になっていった。
よーく考えてみれば、自分がそれだけ求めるということは、
すでにその良さを知っているからという理由以外には考えられない。
全く未知のものを、それだけ具体的に求めようがないではないか。

理想の自分になるってことは、本来の自分に返ることなんだ。
私の結論は、こうなった。
そう気づいた今、どうすればなれるのかがわかった訳ではない。
いつなれるのかもわかった訳ではない。
一つだけわかったことは、「必ず実現可能なことだ」ということだ。