病的な飲み方

もちろん、ミーティングのテーマで「病的」って言うんだから、
アルコール依存症のことだとは思うけど、AAの人がなんでもかんでも
「病気」「病気」でかたづけるのが大嫌いでね。
病気の種類はちがうんだけど、例えば肺炎ね。

まぁ、今ぼくがひどい肺炎を患っているとするよ。

で、ぼくが肺炎をこじらせ、ここまでひどくさせた第一の原因は
ぼくはシャワーが大好きで、それもメチャ冷たいヤツが好きなんだ。
だから、少しくらい熱があって体がだるい時なんか、とくにシャワーかぶって
あったかいベットにもぐり込むんだ。だから、ぼくの場合、
どうやって肺炎を治すのかってことは、

どうしたら、ぼくが冷たい水をかぶるのを やめるのかってことなんだ。

酒もいっしょでね、病気とかなんとかどうでもよくって、
どうしたらこんな状態のぼくが酒を飲まないでいられるのかってことなんだよ。

今、ぼくはどうやったって酒を飲むよ、飲まずにいられないんだから。

誰かが ぼくが飲むのをやめさせるのかい、
実際、飲んじまうのは誰でもない、ぼく自身なんだよ。
だから「病的な」ではなく「異常な」ってことなのさ。

……

何年かたって 今思うのは、あの頃が異常だったのなら、

飲まない今は正常にもどったってことかな?

もしそうなら、「どうしてあんなに飲んだのか。」
ほんのすこし1時間でも我慢すれば、その一日を最悪にしないですんだのに
そんな時にも酒に手をだした、後一杯飲むのを止めておけばあんなことには
ならなかった。そんな経験は数え切れないくらいした。

そんな、「異常な行動」の説明が 今なら、できるはずだ。

自分のしている行動がおかしいのは、
今と同じくらいに その頃も感じていた。
…… もちろん酒がきれてる時だけだけど。

「どうしてあんなに飲んだのか。」

今も、説明できない。

だから、
今はアルコール依存症は「病気」なんだと思う。

病気だから、今でも 
「どうしてあんなに飲んだのか。」

自分自身にさえ説明できないんだ。 

そして、
ほっといちゃいけないってことなんだ。
忘れちゃいけないってことだ。

あの頃より、
今のほうがずっ−といいんだから。