12のステップ


AAに来たばかりの頃、ステップという言葉を聞くたびに、
「わからない」「私はやってない」という思いがして、窮屈でした。
窮屈どころか、むかついていました。
ステップミーティングに出席し、ステップの本を読み、仲間にいろいろ尋ね、
必死に「ステップとは何ぞや」を探し歩きましたが、
ステップを勉強している実感はあっても、実践している実感は沸きませんでした。
ある日、AA創立の頃のことを思い出しました。
そうだ、ビルとボブが出会った時には、12ステップはなかったんだと。
彼らは、アルコホーリックを探しては、メッセージを運び続けていたのだと。
だから、「ステップは何ぞや」を探すことは止めて、
ミーティングに通い、サービスなどを仲間と一緒にやることを続けました。
何年か経った時、ステップセミナーのスピーカーに立った私は、
こんな話をしてしまいました。
「ステップが出来てから、65年以上が経ち、200万人以上に広まっても、
改訂する必要がないとしたら、理由は一つしかない。
新しく身につけていくものは、必ず進化していくものだ。
もし、変える必要がないものだとしたら、
全ての人の中に、最初からあったもの(真実)である以外はあり得ない。」
話をする前に考えていたことではありませんでした。
口から言葉が勝手に出ていって、その言葉を聞いて自分で納得しました。
一つ一つのステップに関して、丁寧に考えることはもちろん大切です。
提案されたことを実践していくことも、とても大切です。
今、「ステップの実践」ということは、ミーティングでしていることを、
ありとあらゆる場面で実施することだと確信しています。
ミーティングでしていることとは・・・・
人の話を聞き、(その場のあらゆる状況をあるがままに感じ取り)
自分の中を見つめ、(自分の感情や沸いて来る思いなどを観察し)
機会が与えられたら話す。(状況に合わせて、自分の思いを表現していく)
実践することで、理解が深まり、理解が深まることによって、
より質の高い実践に繋がっていく。 素敵な連鎖反応ですよね。